デジタルサイネージ
導入時のチェックポイント
Check Point
「待合くん」コンテンツは現在、全国200以上の医療機関で運用されています。その中には他社システムより移行されるお客様も少なくありません。ここでは、よくある失敗事例を基に、システム選定の際にご確認いただきたいポイントについて紹介して参ります。
高額な導入コストがネックに
解約したいが…できない
まず注意したいのが導入コストです。初期費用が高いということは、導入後の撤退がそれだけ難しくなるということです。お金をかけて導入してみたが、放映会社の対応が悪い、故障が多いなどの理由で撤去される場合、初期費用はそのまま損金となってしまいます。また初期費用が高額な場合、5年など複数年でリース組むというケースがよくありますが、もちろん中途解約は出来ないケースがほとんどです。また、ランニングコストについても、番組制作費は含まれるのか?それは動画か?静止画か?制作したオリジナル番組の転用は可能か?故障時の機材の交換は無償で行っているのか?などの確認が必要です。
どうしてもマンネリ化してしまう
コンテンツの数(番組数)をチェック
現在、デジタルサイネージは駅などの公共施設、パチンコ店、スーパー、コンビニなど多くの施設で普及しています。しかし、医療機関の待合室での放映はこれらとは少し変わってきます。長い滞在時間、再診患者も多い医療機関では、こまめに番組の入替えが必要なことから、より多くの番組コンテンツ数が必要となってくるのです。コンテンツ数が少なければ、いつも同じ番組を流しておくことになり、たった数ヶ月で飽きられてしまいます。コンテンツ数については事前に必ず確認されることをお勧めします。
番組(記事)の信頼性
その記事は放映しても大丈夫?
医学に関するコンテンツは体に関することだけに、非常にセンシティブです。万が一、内容に誤りがあった場合、患者様のクレームは医療機関側に向けられます。コンテンツ提供先は別という言い訳は患者側には通用しません。いまやインターネットで検索すればいくらでも記事の転用が可能です。無用なトラブルを避けるためにもに、システム導入前に記事の出所は必ず確認されるべきでしょう。
運用しきれない
小規模のクリニックでは
担当者の配置は難しい
休診のお知らせなど、該当日が経過しても表示され続けているケースを稀に見かけます。番組の入替え、お知らせの挿入、削除などをお客様側で行うシステムの場合、ランニングコストは安価かもしれませんが、その分手間がかかります。もちろん更新などの操作方法も自身で覚える必要があり、担当者の退職の際にはスタッフ間の引き継ぎも必要です。導入直後は毎週更新していたにもかかわらず、半年後には1月に1回、1年後には放置されているケースもしばしば。管理されていない情報発信は逆にイメージダウンに繋がります。システム選定の際には運用の手間も考慮した方がよいでしょう。
設置したが…映らない
導入実績は必ずチェック
医療機関は通常の商業施設とは違い、数多くの電磁波(ノイズ)が存在します。仮に整形外科であればリハビリの機器の中には非常に強いノイズを発生させるものもあります。そういったノイズは目には見えませんが、映像信号に干渉した場合、画面上に現れます。映像が途切れたり、最悪の場合、まったく映りません。医療機関へのデジタルサイネージは普及しはじめてまだ日が浅く、ほとんど運用実績のない放映会社も多く存在します。せっかく工事までして設置したのに、結局なにも映らないなんて事がないように注意しましょう。